会話形式で楽しく学ぶ税務基礎講座
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文書作成日:2017/03/10



 平成29年度税制改正により、配偶者控除や配偶者特別控除はどのような見直しが予定されていますか?


出演:  ・・・M社 経理部部長   ・・・顧問税理士



― M社 会議室にて ―

M社経理部古門部長と顧問税理士が、打ち合わせを行っています。




 配偶者控除とか、改正されるんですよね。




 平成29年度税制改正ですね。
 たしかに、配偶者控除と配偶者特別控除は見直される予定です。




 報道等によれば、“103万”が“150万”になるとか。




 そうですね。
 38万円の控除を満額受けられるボーダーライン、とでもいいましょうか。
 配偶者特別控除の話ですから、厳密にいえば、“105万未満”が“150万以下”になるのですけどね。




 細かいね、先生。




 (苦笑)




 まぁ、控除できる範囲が拡がることは、納税者にとっていいことですよね。




 そうですね。
 たしかに、配偶者特別控除は、配偶者の合計所得金額が85万円超から123万円以下まで段階に応じて控除額が逓減されることになりますので、これまでの76万円未満までの控除に比べて範囲は拡大されています。
 ただしその一方で、これまで納税者本人の所得制限がなかった配偶者控除が、今回の見直しで配偶者特別控除と同様に適用できる上限が合計所得金額1,000万円以下、と制限がかかってしまいます。また、配偶者控除も配偶者特別控除も合計所得金額900万円超から1,000万円以下まで、3段階に分けて控除額が逓減される措置が予定されています。
 特に配偶者特別控除は、逓減対象となる納税者本人の3段階と配偶者の9段階の合計所得金額をマトリックス図化し、控除額を導き出すと分かりやすいでしょうね。




 そうですか。
 いいことだけでもないのですね。




 所得が多い納税者にとっては、都合のよい改正とはいえませんね。




 配偶者控除は、年齢70歳以上の場合の10万円上乗せ控除がありますが、それも見直されるのですか?




 38万円が48万円になる控除、老人控除対象配偶者に係る配偶者控除ですね。
 まず、一般の38万円控除と同様に、所得制限に注意します。
 それから3段階の逓減も当然あります。この場合、一般の38万円控除の逓減に対して常にプラス10万円というわけではありませんので、もし“10万円の上乗せ”と認識されているのであれば、この際その考えは捨てていただいた方が賢明かと思います。




 何だか、複雑化してますね。




 そうですね。
 できるだけ税制は、シンプルにしてほしいですね。




 いつからの適用になるのですか?




 所得税は平成30年分から、住民税は平成31年度からの適用が予定されています。




 1年先とはいえ、あっという間でしょうね。




 そうですね。
 瞬く間でしょうね。


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